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jphacks/KB_2303

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メンタリング自動化アプリ 「てるみー」

JPHACKS2023_KB2303


製品概要

管理者が個人の学習を管理する際によく用いられる「メンタリング」は、定期的な進捗の確認やズレの原因の確認、悩みのヒアリングを行うことで、効率的な学習を促そうとするものです。
確かに有効な方法ですが、同時に管理者に掛かる負担が大きく、またそれは学習者の数に比例して増していきます。

このアプリは、このメンタリングにおける進捗確認の部分を LINE を介して定期的に、かつ ChatGPT を用いて自動的に行うことで、管理者の負担を大きく減らしつつ、それぞれの学習者に合った頻度での学習管理を行うものです。

これにより、管理者はより効率的に多くの学習者を管理できるだけでなく、ヒアリングした内容をまとめて確認したり、学習者の状態確認を簡単に行うことができ、必要に応じて直接の声掛けにつなげることができます。

また、学習者が管理者と直接話すのではなく、Bot を介したヒアリングを行うことで、より本音に近い内容を把握することができるほか、自分の特性に合った性格のメンター Bot を選択することで、より精度の高いフォローにつなげることも可能となります。


背景(製品開発のきっかけ、課題等)

上述の通り、複数の個人の学習を管理する上でメンタリングは効果的な手法ですが、多くの学習者と定期的な会話やフォローを行わなければならない管理者の負担はとても大きいものです。

チームメンバー内にはメンタリングを実施した経験のあるメンバーが多く、この負担に関する認識も一致していました。
特に学習者の進捗に問題がある場合、それらを一元管理し、適切な指導を継続的に行っていくことはとても難しいと考えています。

このアプリでは、特に負担がかかる「定期的な会話」と「学習者の進捗の一元管理」を自動的に実施することで、管理者の負担を大きく軽減することができます。

また、学習者に対してもメリットをもたせられるよう、後述の「個人の特性に即した指導者人格の選択」や「ヒアリング頻度の個別設定」を行うことができるようになっており、管理者・学習者の双方により良い体験を与えられるようにしています。


製品説明(具体的な製品の説明)

登録(管理者・学習者)

このアプリの利用にあたっては、まず管理者がアプリに登録し、招待コードを発行します。

その後、学習者は管理者から受け取った招待コードを用い、LINE 上での登録を行います。

registration.mp4

メンタリングの実施(学習者)

登録時に指定したメンタリング頻度に基づき、LINEBot からプッシュでの声掛けを実施します。
その質問に回答していくことで、定期的な進捗や課題点の振り返りを実施することができます。

mentoring.mp4

メンタリング結果の確認(管理者)

管理者は、自分が発行した招待コードで登録を行った各学習者から回収した情報を、web アプリから閲覧することができます。

ここでは、進捗率のグラフ表示のほか、各ヒアリング項目の閲覧が可能です。

image


アプリ試用方法

学習者として(LINE Bot)

  1. リンクにアクセスして「てるみー」を友だち登録
    https://lin.ee/su6VgzX
  2. 「てるみー」の案内にそってユーザー情報を登録

グループID:a32273

  1. ユーザー情報の登録後、メンタリングと入力
    1~2分程度待機すると実際のメンタリングが始まります

管理者として(Webアプリ)

  1. リンクよりWebアプリにアクセス
    https://client.thiscode.proj.ukwhatn.com/
  2. 次の試用アカウントでサインイン

mail: [email protected]
password: password

  1. 管理者としての機能がご確認いただけます

特長

1. メンタリングにおける管理者側のコストが大幅に低下

前述の通り、メンタリングにおいて特に負担がかかる「定期的な会話」と「学習者の進捗の一元管理」を自動的に実施することで、管理者の負担を大きく軽減することができます。


2. 必要な場合には直接介入を行うことができる

通常の自動的なヒアリングの中で問題が解決しない場合に管理者から直接連絡し、フォローを行えるよう、ヒアリングの中で管理者へのヘルプ要請を行うことができます。


3. 学習者からより率直な状況を聞くことができる

通常、学習者と接触するのはあくまでの Bot であるため、学習者は相手に気を使う必要がなく、より本音・事実に即した内容を答えることができます。


4. 個人の特性に合ったサポートを行うことができる

このアプリでは、ヒアリングの頻度の指定や、様々な口調・指導方法をもつ「AI メンター」を選択することができます。

これにより、より個人の特性に合わせた進捗管理や指導を行い、効果的な学習につなげることができます。

また、LINE Messaging API の機能を利用して、選択した AI メンターの名前・アイコンを動的に設定することで、より没入感を高めています。

image


解決出来ること

上述の通り、このアプリで主に解決を目指しているのは「メンタリングにおける管理者の負担」ですが、
特徴 3/4 などのように学習者の体験/効率向上にも目を向け、双方に対してより効率の良い機能を提供することで、全体の学習効率を挙げることを目的としています。


今後の展望

  • ヒアリング内容の分析
    • 感情分析 API 等を利用してヒアリング内容のポジティブ・ネガティブを把握するなど、学習者の情報を分析し、管理者に伝えることができる機能の実装を目指しています。

  • 管理者側アプリの表示情報の追加
    • 上記の分析結果等をわかりやすく確認できるような表示機能の実装を目指しています。

  • 学習者へのヒアリング内容・応答内容のさらなる調整
    • ChatGPT に与えているプロンプトを調整し、更に学習体験を高められる応答の提供を目指しています。

注力したこと(こだわり等)

  • 学習者側のインターフェースには LINE を採用
    • これは、日常的に利用されることの多いアプリをそのまま用いることで、定期的なヒアリングに回答することへの心理的障壁の軽減をねらったものです

  • AI に与えるプロンプトを調整することで、より破綻の少ない出力を可能に
    • プロンプトにユーザーの現在の情報(来週の目標、先週の目標やその達成率)を埋め込むことで、より実態に即した返答を行うことができるようにしています

  • 管理者に対するモダンな UI の提供
    • 管理者が学習者の管理を行いやすいよう、モダンな UI を作成し、直近のヒアリング内容をわかりやすく閲覧できるようにしています

開発技術

image


活用した技術

API・データ

  • GPT-4
    • 受講者との簡単なやり取りや定期報告の要約に使われる

フレームワーク・ライブラリ・モジュール

  • React

    管理者アプリの作成

  • FastAPI

    管理者アプリが利用する API の提供

    LINE からの webhook 受取・応答

  • Nginx

    プロキシ,管理画面のファイルホスト

  • PostgreSQL

    ヒアリングしたデータ等の格納

  • Redis

    FastAPI 上でのセッション・状態管理

  • Line Messaging API Python SDK

    LINE Messaging API を Python で用いるための公式ライブラリ


独自技術

ハッカソンで開発した独自機能・技術

  • メンタリングの自動実施

    • LINE Messaging API のプッシュ送信機能を用いた自動的なメンタリングの開始を行います。
  • メンターの切り替え

    • 複数のメンターを用意し、登録時に指定を行うことで、より個人に合ったメンタリングの提供を行います。

FAQ

  • なぜLINEを使用しているのですか?
    LINEの利用率は他のSNSよりも全世代で高く、10~60代で8~9割以上が利用しているからです。(出典:NTTドコモ モバイル社会研究所(2023/04))
    メンタリングにおける学習者のコストを可能な限り下げるため、多くのユーザーが利用しており慣れているプラットフォームを選びました。

  • なぜ管理者はLINE BotではなくWebサイトを使用するのですか?分ける理由は?
    多くの学習者を管理する上で、ひいては多くの情報を管理する上で重要なのは、情報を見やすくすることです。
    その点においてLINE Botではシンプルなチャット形式のテキストメッセージ表示がメインとなっており、チャット形式でない一覧表示や、学習者の切り替えなどの操作に向いていません。
    ですのでWebアプリを作成しました。

  • 期間中にどの機能を作りましたか?
    一部のデータ設計を除き、基本的にすべて0から作成しました。

  • 特に難しかったことは何ですか?
    管理用アプリとFastAPIとの繋ぎ込みです。
    localhostでは上手くいくのにdev環境ではerrorとなったり、フロントを書き始めるまでが大変でした。

About

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Resources

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Forks

Releases

No releases published

Packages

No packages published

Contributors 6