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<!DOCTYPE html><html lang="en">
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<title>Dignified Silence</title>
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<p>Copyright © 2023 Dignified Silence All rights reserved.</p>
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Dignified Silence
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<h3 class="text_area_h3">・Blog<br></h3>
<p class="text_area_p">
<strong>・「インプット」と「アウトプット」という言葉</strong><br>
システム制御における専門用語であったところの「インプット」や「アウトプット」という言葉が広く日本の社会(特にビジネスにおいて)に認知され、浸透したのはいつ頃だろうか、とあれこれ思案しつつ、ちょっと書いてみる。<br>
僕の記憶では、少なくとも自己啓発本ブームが発生した以降で、知名度を獲得しつつあったLifeHackerとかWiredなどのWebメディアを通して配信された、シリコンバレー流のビジネス手法や生産性向上テクニックの記事などが発端ではなかっただろうか。もしくは、当時シリコンバレーのテック企業でそういった手法やテクニックを学んだ日本人技術者が日本に持ち込んだのではなかろうか。しかし、いずれの説も現時点では推測の域を出ない。また、その他の多くの技術用語が日本で一般的に利用されるようになったキッカケについては興味があるので、今後の私的な研究課題の一つにでもしておこう。<br>
なお、「インプット」と「アウトプット」などのシステム制御の理論に大きく貢献したのは、ノーバート・ウィーナーの1948年の著作『サイバネティックス:動物と機械における制御と通信』の初版である。ちなみに、本書に興味がある方は第二版の日本語訳を読むことをオススメする。非常に難しい内容だが。<br>
Posted 5 April 2024<br>
This article is licensed under CC-BY-SA 4.0<br><br><br>
<strong>・「ピタゴラスと豆」考</strong><br>
「ピタゴラスと豆」という、古来から幾多の哲学者を悩ませてきた問題がある。「ピタゴラスと豆」問題とは、なぜピタゴラスが豆を大変嫌ったのか、ただその理由を当てるだけの問題である。しかし、ピタゴラスの独特な思想や逸話の数々ゆえにこの豆嫌いの理由も何らかの思想に基づいているのであろう、と様々な哲学者が考えてきた。実際、彼が創始したピタゴラス教団では豆を食べることを禁じる規則すら導入されていることから、その豆嫌いの本気度やその理由となったであろう思想の固さが伺える。ちなみに、「豆」というのは概ね「ソラマメ(fava bean)」のことであろう、というのが定説だ。<br>
哲学史上、この難題への様々な答えが提案された。ソラマメ中毒という病気が関係しているのではないか。ソラマメの花弁の黒点が不吉などのネガティブな事柄を想起させ、これを受けつけない迷信等が発生したのではないか。そもそも、豆が様々な性器の形状と似ているため、女人禁制であったピタゴラス教団にとっては受け入れられなかったのではないか、などなど。個人的には、ソラマメの形が腎臓に似ていたから、という説もありえるかもしれないとは考えた。ソラマメとは異なるが、インゲンマメの一種にキドニービーンズ(直訳すると腎臓豆)がある上、レッドキドニービーンズ(直訳すると赤色の腎臓豆)という豆の一種もあるからだ。<br>
ところで、ピタゴラスとその教団に関連した、現存する歴史的な史料を見ていると中々興味深い。こうした問題を考える上で史料からのアプローチは欠かせないのだが、今のところ見つかったものを4つだけを挙げてみよう。<br>
1."Do Not Eat Beans" [fol. 25 recto], 1512/1514 https://www.nga.gov/collection/art-object-page.86044.html<br>
2.The Pythagorean diet, of vegetables only, conducive to the preservation of health, and the cure of diseases. A discourse delivered at Florence, in the month of August, 1743 https://archive.org/details/b31908925_0002<br>
3.Pythagoras Advocating Vegetarianism c.1628-30 https://www.rct.uk/collection/403500/pythagoras-advocating-vegetarianism<br>
4.Peyron - The School of Pythagoras (1812) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Peyron_-_The_School_of_Pythagoras_(1812)_-_increased_contrast.png<br>
特に3つ目の『Pythagoras Advocating Vegetarianism』(菜食主義を啓蒙するピタゴラス)が面白い。絵の中央下で果物や野菜などの食材が積み重なって塊になっているのだが、その塊の横で青色のローブをまとっているピタゴラスが踏んでいる野菜。これは収穫直後の青々としたソラマメの束のように見える。この油絵が掲載されているサイトでは、この絵は食材画を担当したフランス・スナイデルスと人物画を担当したピーテル・パウル・ルーベンスの合作とのことだが、二人は「ピタゴラスと豆」問題または単にピタゴラスがソラマメを嫌っていたことを知っていて、これを表現するためにピタゴラスにソラマメの束を踏ませたのであろう。<br>
Posted 20 December 2023<br>
This article is licensed under CC-BY-SA 4.0<br><br><br>
<strong>・今年読んだ本の中で良かったものを5つだけ挙げてみた</strong><br>
毎年自分に合ったベストの読書スタイルを模索しているが、今年は約20冊ぐらいの本を同時並行で乱読する、というスタイルが自分には合っていたようだ。よって、よっぽど気に入った本でなければ乱読を一旦止めてその気に入った本を最初から最後まで集中して精読することはなかった。そんなわけで、そういった本は決して多くはなかったのだけれども、その一部を箇条書きで紹介してみよう。<br>
1.『システム・エラー社会―「最適化」至上主義の罠 』ロブ・ライヒ,メラン・サハミ,ジェレミー・M・ワインスタイン著、小坂恵理訳、NHK出版<br>
2.『上流思考―「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法』ダン・ヒース著、櫻井祐子訳<br>
3.『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著、高橋璃子訳、かんき出版<br>
4.『ビジュアル・コンプレキシティ―情報パターンのマッピング』マニュエル・リマ著、奥いずみ訳、ビー・エヌ・エヌ新社<br>
5.『知恵の樹』ウンベルト・マトゥラーナ,フランシスコ・パレーラ著、管啓次郎訳、ちくま学芸文庫<br>
1は、最適化は手段なのか目的なのか、そしてそれによってユーザーにもたされる結果に倫理的な問題はないだろうか、という警鐘を鳴らしている。2は、問題が発生する前に問題を解決することは対外的には評価されづらい故に後回しにされやすいが、やはり大切な事であることを再認識させてくれる。3は、無数の選択肢とそれぞれの選択肢に基づいた無限の可能性が広がるこの世界で、有限な存在である僕たちが時間という概念を捉え直すことを通して、どのようにしてこの世界と付き合っていくべきかを語っている。4は、人間は情報をどのようにマッピングしてきたのか、その歴史や現在、そして今後の展開について、美的な美しさをも感じさせてくれるようなグラフィカルな図を交えて教えてくれる(ただし、この本が2012年に出版された点については注意すべきだろう)。<br>
5については、実は現在進行形で精読中なのだけど、間違いなく好著だ。著者らの講演内容を元にした同書は、オートポイエーシス(自己生成)という現代思想に大きく影響を与えた概念の入門書であり、「認識の生物学」という認識論への壮大な試みでもある。<br>
Posted 9 December 2023<br>
This article is licensed under CC-BY-SA 4.0<br><br><br>
<strong>・#ArtAdventCalendar[追記アリ]</strong><br>
この記事タイトルのハッシュタグは、Fediverseのタイムラインをボケーッと眺めていたら見つけた。主に英語圏の方が参加している訳なのだけれども、様々な作品が上がってて面白い。ハッシュタグタイムラインがあるならハッシュタグ型アドベントカレンダーも当然アリだろう。<br>
ところで、ハッシュタグがあるならハッシュ記号(#)の形をしたポテト、すなわち「ハッシュ記号ポテト」なる食べ物があるかもしれない、と思って検索してみたが見当たらなかった。#の形でポテトの元となる素材を成形するのも大変そうだが、その形を維持しつつ油で揚げるのも大変そうだ、などと想像する。なお、オチはない。<br><br>
[追記] AdventCalendar繋がりで言えば、QEMUのコントリビューターによる、QEMU Advent Calendarがあったのを思い出した。毎日日替わりでQEMU上で遊べる様々なデータをダウンロードできます。 https://qemu-advent-calendar.org/2023/<br>
Posted 5 December 2023<br>
This article is licensed under CC-BY-SA 4.0<br><br><br>
<strong>・Web Sustainability Guidelines (WSG) 1.0のDraft(草稿)</strong><br>
僕は熱心な環境活動家でもなければ、Webと地球温暖化の関連性についての専門家でもないのですが、興味深い草稿( https://w3c.github.io/sustyweb/ )が出たなぁ、と。この草稿のタイトルの和訳をすると、「Webの持続可能性ガイドライン」といったところですか。このガイドラインは草稿段階で、全体としては6つの章に分かれていますが、そのうち4つの章がメインとなります。User-Experience Design(UXデザイン)、Web Development(ウェブ開発)、Hosting, Infrastructure and Systems(ホスティング、インフラストラクチャーとシステム)、Business Strategy and Product Management(ビジネス戦略とプロダクト・マネージメント)の4章です。もちろん、このガイドラインは草稿段階ですから、議論へのあなたの参加とフィードバックをお待ちしております、という状態ですね。<br>
で、このガイドラインの存在を知ったのは、World Wide Web Consortium (W3C)の公式サイトのブログ記事『Introducing Web Sustainability Guidelines』( https://www.w3.org/blog/2023/introducing-web-sustainability-guidelines/ )経由でして。この記事によれば、「もしインターネットが一つの国だとしたらトップ5に入る温室効果ガス排出国になるだろう。」と、書かれていますね。今までこういったガイドラインが無かったのが少し不思議な気がしますが、いずれにしてもWebの持続可能性についてW3Cが新しい一歩を踏み出したことになると考えられます。<br>
「○○の持続可能性という話題はもう聞き飽きたよ。」、という声も聞こえてきそうですが、Webという、私たちの生活にとって非常に身近でもはや不可欠となった存在の持続可能性について考え、取り組むことには大きな意義があるでしょう。そして、それはまだ完成していないガイドラインから始める方が勉強になるでしょう。Webの持続可能性を考慮した、新たなWebのスタンダードを作ってこの分野を先行するのは、もしかすると今この記事を読んでいるあなたかもしれません。<br><br>
Posted 23 November 2023<br>
This article is licensed under CC-BY-SA 4.0<br><br><br>
<strong>・著作権フリーな電子書籍を取り扱うサイトについて</strong><br>
※「著作権フリーな電子書籍」という言葉は、この記事では「著作権が消滅した作品、または著作者がその著作に関する権利を許諾および放棄した作品による電子書籍」とする。<br>
そのような電子書籍を取り扱うサイトというのは、有名どころで言えば、日本語圏で言えば青空文庫やプロジェクト杉田玄白だろうか。英語圏で言えば、WikisourceやProject Gutenbergが思い浮かぶ。ところで、こうしたサイトは実は自由ソフトウェアやオープンソース・ソフトウェアなどの開発コミュニティと相性が良いように思われて仕方ない。知へのオープンアクセス性が高まることには大きな意義がある。そして、それに最も寄与するのは、基本的には富や名誉や権力のために生きていないテクノロジーコミュニティやそれに属する人々ではないだろうか。とはいえ、僕の中でそうした電子書籍を扱う具体的なプロジェクトのアイデアが浮かんでいるわけではない。何か良いアイデアは無いものだろうか。。<br>
ちなみに、このメモを元にあなたが何かそういったプロジェクトを始めることには全く異議はない。アイデアはもっと気軽に、そして自由にシェアされるべきだろう。<br><br>
Posted 17 November 2023<br>
This article is licensed under CC-BY-SA 4.0<br><br><br>
<strong>・秋の夜長とシューペンハウエル</strong><br>
現実空間からディスプレイの向こうに広がるデジタル空間まで、日々僕は様々な現象を観察し、その一つずつに意識的または無意識的に反応しているのだが、それらの現象を観察しているのはあくまでも僕の主観であり、その主観自体への観察を日々行うことができているかどうかと言われると、「忙しさ」という現代病に悩まされて中々できていないのかもしれない。眠い目をこすりながら、夜な夜な枕の上で広げる、厭世的哲人シューペン・ハウエルの主観を通じて著された『知性について 他四篇』』を分析し省察することで、僕が持つ主観へのより良い観察ができれば・・という考えを抱きつつ、最近秋らしいことを特にしていないので、輸入モノでもよいからマツタケを囲炉裏で焼いて食べたい、という思いも抱くのであった。<br>
<i><u>「かの生命の発達の頂点に立つものは人間であるが、彼の生存にもやはりその始まりがあり、またその経過中には多大な苦しみと僅少の喜びがあり、そして他のあらゆる生存とおなじように、やがて終わりがあって、そのあとでは、あたかもそれがまったく存在しなかったかのような状態へかえるのである。」</i></u><br>
シューペンハウエル著、細谷貞雄訳『知性について 他四篇』(岩波文庫)より<br><br>
Posted 10 November 2023<br>
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